会津若松の馬刺しはどこで買う?地元民おすすめ3店+通販
「会津の馬刺しが食べたい。でも、どこで買えばいいんだろう」
そう思って検索してみたものの、出てくるのは知らない店の名前ばかり。グルメサイトを開いても、順位も評価もバラバラ。結局どこを選べばいいのか分からないまま、タブだけが増えていく。
その気持ち、よく分かります。
私は会津の出身です。子どもの頃、晩ごはんの食卓に馬刺しが並ぶのは、特別なことでも何でもありませんでした。焼き魚の日があるように、馬刺しの日がある。その程度の感覚です。
この記事では、そんな私がいまも実際に足を運んでいる店を3つだけ紹介します。
さらに、「現地で買う」「店で食べる」「遠方から取り寄せる」の3つの目的別に、どの店を選べばいいかまで整理しました。
先に結論をお伝えします。
- とりあえず失敗したくない → 肉の庄治郎
- 地元の普段の味を知りたい → 株式会社ハヤオ
- 食べて、買って帰りたい → 堀商店(坂下ドライブイン)

会津の馬刺しは「あなたが想像している馬刺し」と違うかもしれない
店の話に入る前に、どうしても先にお伝えしたいことがあります。
多くの方は「馬刺し」と聞いて、熊本の馬刺しを思い浮かべます。きれいな霜降りで、とろりと甘い、あの刺身です。
会津の馬刺しは、あれとは別物です。
会津の馬刺しは、赤身が主役です。
脂の甘さで食べさせるのではなく、肉そのものの味と歯ごたえで食べさせる。噛むほどに味が出てくる、はっきりと「肉」の刺身です。
一般に、会津は赤身中心、熊本は霜降り中心という違いがあるとされています。どちらが上ということではなく、目指している方向がそもそも違うのです。
そして、もうひとつ大きな違いがあります。食べ方です。
熊本ではおろしにんにくやおろし生姜を薬味に使いますが、会津では「辛子味噌(からしみそ)」で食べます。
唐辛子・にんにく・味噌を合わせたタレを、醤油に溶いて馬刺しにつける。これが会津のやり方です。詳しくは後半で書きます。
ここを知らずに会津の馬刺しを買うと、「思っていたのと違う」となりかねません。逆に言えば、ここさえ押さえておけば、選び方はぐっと簡単になります。
なぜ「会津 馬刺し」で検索しても、なかなか答えにたどり着けないのか
検索してもピンとこない理由は、はっきりしています。原因は3つあります。
原因1:グルメサイトに出るのは「食べる店」で、「買う店」ではない
食べログやRettyで「会津若松 馬刺し」と調べると、出てくるのは居酒屋や郷土料理店です。
これは当然で、グルメサイトは飲食店を載せる場所だからです。
でも会津の人間が馬刺しを食べたいと思ったとき、向かう先は居酒屋ではありません。精肉店です。
買って帰って、家で切って、辛子味噌で食べる。これが会津の馬刺しの、いちばん普通の姿です。
つまり多くの人は、そもそも探す場所を間違えているのです。
原因2:「精肉店で買うもの」という前提が、外の人には共有されていない
地元では当たり前すぎて、誰もわざわざ説明しません。
だから観光情報にも書かれない。結果として、外から来た方は飲食店の情報ばかりを見ることになります。
地元にとっての「当たり前」は、外の人にとっては誰も教えてくれない情報です。
原因3:通販に対応しているかどうかが、店によってバラバラ
これが遠方の方にとっていちばんの壁です。
ネットショップを持っている店もあれば、電話やFAXでの発送のみという店もあります。しかも、店のホームページを見ても書いていないことがある。
私自身、県外の知人に「どこから取り寄せればいい?」と聞かれて、その場で答えられなかったことがあります。
なので、この記事では3店それぞれの「取り寄せができるかどうか」を明記します。
地元民が実際に通う、会津の馬刺しの店3選
ここからが本題です。私が実際に買いに行っている店だけを挙げます。
1. 肉の庄治郎 — 迷ったらここ

私がいちばんよく買いに行く店です。
「元祖会津馬刺し」を掲げている専門店で、地元の人が普通に買いに来ます。観光客向けにつくられた店ではありません。
おすすめは馬刺し食べ比べセットです。ロース・モモ・ヒレといった部位を一度に試せるので、「会津の赤身ってこういうことか」といちばん分かりやすく体感できます。
初めて会津の馬刺しを買う方には、まずこれをおすすめしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福島県会津若松市西七日町1-15 |
| 電話 | 0242-22-0469 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00 |
| 定休日 | 日曜日 |
| 取り寄せ | 可能(公式オンラインショップあり) |
七日町駅から歩いて10分ほど。駐車場があるので、車で立ち寄ることもできます。
「何を買えばいいか分からない」なら、ここの食べ比べセットが最短ルートです。
2. 株式会社ハヤオ — 会津の食卓の、普段の味
昭和33年創業の、地元に深く根を張った食肉の会社です。
ここが面白いのは、地元のスーパーにも馬肉を卸しているという点です。つまり会津の人が普段スーパーで買っている馬刺しは、こういう会社から来ています。
「会津若松 馬刺し スーパー」と検索する方が多いのですが、その答えの一端がここにあります。観光客向けの特別な一品ではなく、日常的に食べられている味そのものです。
会津で育った馬肉を扱う地産地消へのこだわりも、この会社の特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福島県会津若松市花春町6-6 |
| 電話 | 0242-27-3361 |
| 営業時間 | 8:00〜17:00 |
| 定休日 | 水曜・日曜・祝日 |
| 取り寄せ | 可能(「会津29屋」ネットショップあり) |
営業時間が夕方17時までで、水・日・祝が休みです。観光のついでに寄るには、いちばん時間の制約が厳しい店です。行くなら平日の午前中を狙ってください。
会津若松駅からはバスで20分ほど。東山温泉や鶴ヶ城が近いので、観光と組み合わせやすい場所ではあります。
3. 堀商店(坂下ドライブイン) — 食べて、買って帰れる

会津坂下町(あいづばんげまち)にある店です。会津若松駅からは車で30分ほどかかります。
ここの何がいいかというと、食事処と馬刺しの売店が併設されていることです。
店で食べて、気に入ったらそのまま買って帰れる。この「試してから買える」というのは、実はかなり大きな利点です。
料理も充実しています。馬肉の焼き肉定食は、メインだけでなく小鉢にも馬肉が入っていて食べ応えがあります。
そして私が声を大にして伝えたいのが、馬肉の煮込みです。
よく煮込まれた馬肉はホロホロで、余分な脂は落ちている。お酒のつまみとして、これ以上のものはなかなかありません。地元の人がリピートして買っていくのも納得です。会津の馬肉で本当にすごいのは、実は刺身ではなく煮込みかもしれません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福島県河沼郡会津坂下町古町川尻446 |
| 電話 | 0242-83-3027 |
| 食事処 | 昼 11:00〜14:30 / 夜 17:00〜20:30 |
| 売店 | 9:30〜19:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 取り寄せ | 可能(ネットショップではなく、FAX注文書による地方発送) |
なお、この店は「ばんげドライブイン」という名前でも案内されています。電話番号は同じで、同じ店です。検索するときに混乱しやすいので、覚えておいてください。
価格帯は良心的で、定食類はおおむね1,000円前後という記録があります(2024年時点の食べ歩きブログより)。ただし価格は変わることがあるので、確実を期すなら訪問前に電話で確認してください。
目的別・どの店を選べばいいか
3店の違いを、目的から逆引きできるように整理しました。
| あなたの目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 初めてで失敗したくない | 肉の庄治郎 | 食べ比べセットで部位ごとの違いが分かる |
| 会津の普段の味を知りたい | 株式会社ハヤオ | 地元スーパーにも卸す、日常の味 |
| 食べてから買いたい | 堀商店 | 食事処と売店が併設 |
| 遠方から取り寄せたい | 肉の庄治郎 / ハヤオ | どちらもネットショップあり |
| 煮込みなど惣菜も欲しい | 堀商店 | 馬肉煮込みが絶品 |
| 会津若松駅の近くで済ませたい | 肉の庄治郎 | 七日町駅から徒歩圏 |
遠方の方は、まず肉の庄治郎かハヤオのネットショップを見るのが確実です。
堀商店の地方発送はFAX注文書での対応になるため、ネットで完結させたい方には少しハードルがあります。
会津の馬刺しは「辛子味噌」で食べてください
買ったあとの話をします。ここを間違えると、会津の馬刺しは半分も楽しめません。
冒頭でも書いたとおり、会津では辛子味噌で食べます。
唐辛子・にんにく・味噌を合わせたタレを、醤油に溶いてつける。にんにく醤油や生姜醤油ではありません。
会津の店で馬刺しを買えば、この辛子味噌はほぼ必ず付いてきます。買ったのに使わずに醤油だけで食べてしまう方がいるのですが、それは本当にもったいない。
面白いのは、この辛子味噌の味が店ごとに違うことです。
辛さの立ち方も、味噌の甘さも、にんにくの効き方も、店の個性が出ます。地元の人が「あの店の味噌が好き」と言うのは、肉だけでなくタレの話でもあるのです。
複数の店で買うなら、肉の食べ比べと同時に、辛子味噌の食べ比べをしてみてください。これは会津でしかできない楽しみ方です。

買ったあとに失敗しないために
せっかく良い馬刺しを買っても、扱い方で台無しになることがあります。基本だけ押さえておきましょう。
生食用の馬肉は、冷凍で流通するのが一般的です。届いたらすぐ冷凍庫へ入れてください。
解凍は、冷蔵庫でゆっくり戻すのが基本です。常温に出しっぱなしにしたり、電子レンジで解凍したりすると、ドリップ(肉汁)が出て味が落ちます。
切るのは半解凍のうちが扱いやすく、薄くきれいに切れます。完全に解けてからだと刃が入りにくくなります。
ただし、保存方法や解凍方法、消費期限は商品ごとに違います。必ず商品に添えられた表示に従ってください。ここに書いたのはあくまで一般的な目安です。
今日からできる3つのこと
長くなったので、動きやすい形にまとめます。
- 遠方の方 — 肉の庄治郎かハヤオのネットショップを開いて、まずは食べ比べセットをカートに入れてみる
- 会津に行く予定がある方 — ハヤオだけは営業時間が17時まで・水日祝休みなので、先に予定に組み込んでおく
- すでに馬刺しが手元にある方 — 付いてきた辛子味噌を、醤油に溶いて使ってみる
まとめ
最後に3行で振り返ります。
- 会津の馬刺しは赤身が主役で、熊本の霜降りとは別物です
- 買うなら飲食店ではなく精肉店。肉の庄治郎・ハヤオ・堀商店の3店が地元の定番です
- 食べ方は辛子味噌。これを使わないと会津の馬刺しは半分しか楽しめません
会津の馬刺しは、観光地のごちそうというより、地元の食卓の普段着です。
だからこそ、飽きがこない。私が実家を出てからも買い続けているのは、たぶんそういう理由です。
遠方でなかなか会津まで来られないという方も、いまはネットショップで同じものが届きます。まずは食べ比べセットから試してみてください。
会津の馬刺しの詳細・ご購入はこちら
会津に来られる方は、こちらの記事もどうぞ。馬刺し以外に地元民が通う店をまとめています。
また次回の記事でお会いしましょう。それでは〜
出典
- 馬刺し 馬肉専門店 肉の庄治郎|元祖会津馬刺し — 住所・電話・営業時間・定休日・取扱商品
- 株式会社 ハヤオ / 会津29屋ネットショップ — 創業年・所在地・通販
- ばんげドライブイン(坂下ドライブイン・堀商店) — 営業時間・電話番号・地方発送
- 馬肉のご当地、福島・会津若松風に「馬刺し」を食べるなら辛味噌が常識⁉|HugKum — 会津の辛子味噌の食べ方
- 熊本とは違う!?馬刺しに辛味噌を使うのが会津流|熊本馬刺しドットコム — 熊本との薬味の違い
- 会津馬刺し(赤身)|八面六臂 — 会津馬刺しが赤身中心である点
