海苔漁師⚓︎
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海苔漁師の日常〜6月編〜

なべアウトドア
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今回は『海苔漁師の日常〜6月編〜』を紹介します。

元サラリーマンだった私は22年8月から宮城県七ヶ浜の海苔漁師として新たな人生を歩み始めました。
職種は全く異なるものですが転職して半年以上が経ち、徐々に海の男に近づいてきたように感じます。
海苔養殖は冬季が本格シーズンですが8月から作業は始まっています。
8月〜4月までの作業内容は別記事で紹介しています。
まだ読んでない方は合わせてご覧ください。

今回は6月編になります!
22−23年養殖シーズンが終わり6月はオフシーズンです。
海に出なくなった海苔漁師がどんなことをしているのか、作業内容を詳しく紹介しています。
ぜひご覧ください。

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【海苔漁師の作業内容】6月編

5月から8月まではオフシーズンのため時間に余裕があります。
6月は前月から修理している海苔網の修理が終わり、海に浮かべる道具のメンテナンス作業がメインになります。

オフシーズンですが海から撤去した道具を1つずつ整理しておきます。
8月末から始まる来シーズンの作業までにすべてを終わらせておく必要があります。
それでは作業内容を詳しく見ていきましょう!

海苔網の補修

5月に洗濯した海苔網を1つずつ手作業で補修していきます。
糸がほつれていたり、破れている箇所を補修して来シーズンも使える状態にします。

昨シーズン使用した海苔網は【合計640枚】です。
5月に500枚ほど修理したので残り140枚は6月前半で仕上げました。

後半に修理する網は11月後半〜3月末まで海に浮かべていた網なので補修箇所が多かったです。
すべての網の修理が完了したら網重ねを行い来シーズンも使える状態にして保管しておきます。

海苔網を重ねる

5月、6月に補修した網を含め700枚ほどの海苔網を重ねます。
前回の640枚より多く重ねる理由は【高温対策用の養殖に使用するため】です。

宮城だけでなく全国で温暖化の影響が懸念されていますが、宮城県の海苔養殖も温暖化の影響を受けています。
海水温の上昇によって春先の収穫が年々短くなっています
そのため5月連休前まで出荷されていた海苔が今では3月末に養殖を終了しています。

七ヶ浜の漁業組合は海水温の上昇による海苔の不作を見越して、高温化でも育つ海苔の研究を進めています。
700枚重ねる海苔網のうち数十枚は高温対策用の海苔養殖に使用されます。

海苔養殖の筏修理

海で養殖する際に使用する道具に【筏(いかだ)】があります。
筏は海苔網を海に固定するために使用します。

上空から撮影した筏の様子

4月に海から撤去した筏は海苔網の修理&網重ねが終わってから点検していきます。
点検する筏は合計120台、すべて手作業で行います。

1台点検するのに大体40分ほどかかるため1日に確認できる台数には限りがあります。
著者がいる海苔屋は2人で点検するためかなり時間がかかります。
6月中に点検した台数は20台前後。すべて点検するまで、まだまだ時間がかかりそうです。

海苔網の修理が終わったら筏の修理!

今回は『海苔漁師の日常〜6月編〜』を紹介しました。

6月は海苔網の修理&網重ねが完了し、筏の点検作業を始めました。
海苔網を海で固定するのに必要などうぐのため細かく確認して壊れている箇所があれば他作業で修理します。
2人で行うため他の海苔屋より時間がかかります。

筏の点検が終われば来シーズンの養殖準備は90%完了します。
来シーズンも良い海苔を作るため残りの日数で準備作業をすすめていきます!

また次回の記事でお会いしましょう。それでは〜

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なべ
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海苔漁師/ブロガー
アウトドア大好きな漁師ブロガー♪ キャンプ情報を中心に更新してます! ほかにも漁師の日常・興味があることも発信しています!
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